「第1回北の絵コンテ大賞」入賞作品発表

 道では、北海道の魅力発信と次代を担うアニメーターの育成支援を目的に、絵コンテの公募コンテスト「北の絵コンテ大賞」を実施しています。
 第1回となる今回は、アイヌ文化をテーマに、シナリオに基づいた3分以内のアニメーションとなる絵コンテ作品を募集しました。
 本道にゆかりのあるアニメーターや、アイヌ文化有識者の方々らによる選考の結果、次のとおり入賞作品が決定しました。
なお、大賞作品については、その絵コンテをもとに、アニメーションを制作しました!

大賞

川村亘平斎(東京都)

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受賞者からのコメント
この度は、北の絵コンテ大賞のご選考ありがとうございます。アニメコンテは初挑戦で、なかなか難しかったですが、楽しい作業でした。以前、影絵作品を作るため、白老にある「鯨岩」周辺を調査したことがあり、本作品はその時のことを思い出しながら製作しました。作中に流れるOKI&MAREWREWの音楽が素晴らしく、彼ら・彼女らの音楽と共に、愉快な作品になったと思います。多くの皆さんに楽しんでいただければ幸いです。
審査員 いがらしなおみ先生からのコメント
今回、「第1回北の絵コンテ大賞」にて大賞を受賞されました川村さんの絵コンテ作品は、審査をして頂きました多くの審査員の方々が、ほぼ満場一致とも言える高評価の中で決定をいたしました。我々審査員は応募された方々の年齢や個人名、肩書きなど一切、知らされずに審査をさせて頂きましたが、川村さんの作品は、このまま映像になったとしても素晴らしいアニメーション作品になりうる、という事が直ぐに感じられる作品でした。アイヌ文化という観点においても、とても良く調べられておりましたし、絵コンテに描かれた絵そのものも、魅力的なキャラクターになっていました。大賞受賞、本当におめでとうございます。

審査員特別賞

吉岡 彩花(札幌市)

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受賞者からのコメント
この度の受賞をとても嬉しく思っています。本州出身で、恥ずかしながらアイヌ文化についての知識はほぼ皆無でした。この賞への応募がきっかけで、親子でウポポイや道内の博物館を訪れたり書籍で調べたりするうちに、その歴史と文化の奥深さに魅了されました。絵コンテ作成は未経験のため難しさも感じましたが、得た知識を絵や動きに落とし込む作業は心から楽しく、時間を忘れ取り組むことができました。ありがとうございました。
審査員 いがらしなおみ先生からのコメント
今回応募された作品の中で、絵コンテを唯一カラーで描いて応募して頂いた作品となり、すごく作者としての熱量を感じました。これはとても大切な事で、吉岡さんの作品が今回選ばれ、そのままアニメーション作品になったとしてもおかしくはないと言うほどの実力と併せて、情熱も感じられました。我々も随分と選考には悩ませて頂きました。通常、どうしてもアップになりがちなものを、しっかりと「引き」と「寄り」を使い分け、つまりは「客観」と「主観」の切り返しというテクニックが使われていました。これは、観る者に自分の描こうとするイメージを創意工夫の中で「伝えたい」という事が、十分に感じる作品であったと言う証となりました。審査員特別賞受賞、本当におめでとうございます。

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