道では、北海道の魅力発信と次代を担う漫画家の育成支援を目的に、漫画の公募コンテスト「北のまんが大賞」を実施しています。
昨年に引き続き2回目の開催となった今回は、全国から55作品の応募があり、いがらしゆみこ先生をはじめとする審査員による選考の結果、以下のとおり入賞作品が決定しました!
また、平成30年2月4日(日)に北海道庁赤れんが庁舎において表彰式を開催します。
入賞作品の展示も行いますので、皆さまぜひご参加ください!
友人の結婚を機にソータとの将来を意識し始めた奈那。
ソータの気持ちを確かめるも、それがきっかけで別れてしまうことに。
そんな二人の運命に円山動物園の年間パスポートが・・・。
安定した画と丁寧な構成、登場人物の感情に焦点を当てた表現などが、
多くの選考メンバーから高く評価されました。
Nana started to become conscious of her future with Sota after the marriage of a friend.
Nana confirms Sota’s feelings, but that became the reason to cause the two to part.
However, Maruyama Zoo’s annual passport creates miracles for the destiny of the two people.
With consistent pictures and gentle composition, expressions focusing on the emotions of the characters were highly appreciated by many selection members.
この度は「第2回北のまんが大賞」ですてきな賞をいただきありがとうございます。大変嬉しく、それ以上に信じられないという驚きでいっぱいです。
応募の呼びかけを見た時、生まれ育った大好きな北海道の魅力をどんなふうに伝えられるだろうと考えるとワクワクして、とてもすてきなコンテストだと思いました。
私自身まだまだ力不足な点が目立ちますが、いただいた賞を励みに北海道の魅力を発信できるような作り手になれるよう努力を続けていきたいと思います。
これからも末永く「北のまんが大賞」が北海道の魅力を発信し、創作活動をする方の陽の目を見る機会の場として発展し続けることを願っております。
きれいで魅力的な絵。文句なしの実力を感じる。
冒頭の引き込み方がうまく、共感させる力が強い。
結末もきれいにまとまっているが、全体にやや淡泊なのでメリハリが欲しい。
早見への想いを伝えられないまま、大学進学で上京した小春。
同窓会でお節介焼きの親友アキから早見の結婚を聞かされ、
様々な思いを抱えながら、積丹半島の神威岬へ。
北海道各地に伝わる「義経伝説」と小春の恋心をうまく重ね合わせた、
読み応えのある内容が、選考メンバーから高く評価されました。
Koharu, unable to tell her feelings for Hayami, moves to Tokyo for university.
Koharu hears of Hayami’s marriage from her apprehensive best friend at a class reunion, and while carrying various thoughts, she goes to the “Kamui Cape” of Shakotan Peninsula.
The “Legend of Yoshitsune,” which is known throughout all regions in Hokkaido and Koharu’s romance was overlapped well in this work, making it a worthwhile read, and receiving high praise from selection members.
「北海道」というテーマをうまく取り入れた、読み手を引き込むストーリー展開が魅力。
見せたい絵がはっきりしていて、印象的なコマが随所に見られた。
主人公をあと一歩、先に進めてほしかった。
一組のカップルの前に突如現れた「北朗(きたろう)」。
都市伝説と噂される北朗の不思議な力で、北海道の魅力を疑似体験する二人。
独特で迫力のある画に怒濤のストーリー展開が加わり、選考メンバーの多くが、
その世界観に一気に引き込まれた作品です。
“Kitaro” suddenly appears before a couple.
With the mysterious power of “Kitaro,” which is rumored to be an urban legend, the couple experiences Hokkaido’s charms through a simulation.
A vigorous story development added with unique and powerful pictures, had many of the selection members drawn into the world view in an instance.
画力の高さが群を抜いており、表現力も高くアイディアが面白い。
ホラーとかわいさのギャップが良い。
画面が重たいのでバランスを。
名古屋から北海道に転校してきた“三河秀”とクラスメイトが繰り広げる
学校生活に潜む「北海道あるある」。
北海道の日常生活と方言を、見やすい画面構成とテンポの良いストーリー展開で
うまく4コマに落とし込んだ点が、選考メンバーに好評でした。
A story unfold by “Mikawa Shu,” a transfer student from Nagoya to Hokkaido and his classmate, within school life and dialects were well integrated into four scenes, with easy-to-see screen composition and good story development tempo, overall was well received by the selection members.
北海道の「あるある」ネタが分かりやすく、読みやすい。
絵もかわいく、人物の表情が良い。
キャラクターの描き分けが弱いので、個性を強調して。
2030年、生まれ故郷の小樽へと向かった広は、なぜか50年前にタイムスリップしてしまう。
そこで、若かりし頃の自分と、初恋の女性・美咲に出会う。
小樽への愛情を感じる心温まるストーリーが、選考メンバーの心を掴みました。
In 2030, Hiroshi heads to his hometown of Otaru, and somehow slips back in time 50 years.
There he meets his young self and first love, Misaki.
A heartwarming story where you can feel the affection towards Otaru, grasped the hearts of the selection members.
ドラマチックに作り込まれた素敵なストーリー。
コマ割りが単調で読みにくくなってしまっている。
画力と表現力をさらに磨いてほしい。
中3の春、東京から転校してきた”りら”に、懐かしさと同時に後ろめたさを感じた七実。
りらの持つライラックの押し花をきっかけに、幼い頃の記憶が蘇る。
素直な話作りで登場人物の心理を丁寧に表現した点が選考メンバーに評価されました。
In the spring of sired year of junior high school, Nanami felt both nostalgia and guiltiness towards “Rira,” who transferred from Tokyo.
With Rira’s pressed lilacs, the memories of Nanami’s childhood are recalled…
The honest story composition and psychological expression of the characters were appreciated by the selection members.
キャラクターの微妙な心理描写をうまく表現しており、読後感も良い。
女の子はかわいいが、表情が固いのでデッサンや描き込みを意識して。